
01溜まった便を出す:便塊除去
腸に大量の便が残っていると、どんな治療も効果が出ません。浣腸や下剤で便を出し、腸を空にすることから始めます。これには数日かかることがあります。
02再び便が溜まらないようにする:維持治療
腸が空になったら、以下の治療を組み合わせて再発を防ぎます。
便秘外来
便秘とは、便が滞った、または出しにくい状態を指します。
週2回以下だったり、5日以上でない日が続けば便秘と考えます。ただし、毎日出ていても、出すときに痛がったり、便が硬くて肛門が切れて出血したり、トイレが詰まるほど大きな便が出る場合も便秘です。
1~2ヶ月以上続く場合は慢性便秘症と呼ばれ、原因によって以下の2つに分けられます。
器質性便秘
消化管や脊髄の病気、甲状腺機能の異常などが原因で起こるものです。診察の際には器質性便秘を疑うサインがあれば、精密検査を検討します。
機能性(習慣性)便秘
体質や生活習慣、排便習慣などが原因で、子どもではこちらが大多数です。便秘は遺伝的な要素もあり、便秘の子どもの30〜60%は家族にも便秘があると言われています。
便が大腸に溜まりすぎると、便の塊と腸の隙間を通って軟便が無意識のうちに肛門から出てしまい、下着を汚してしまうことがあります。これは「遺糞症」と呼ばれ、重症な便秘のサインです。
便秘症は「よくあること」と思われがちですが、実際にはお子さまが強い痛みや苦しさを感じていることが多く、放置すると悪化してしまう病気です。早めに正しい治療を行うことで、快適な排便習慣を取り戻すことができます。
便秘症は10人に1人以上の子どもにみられます。発症しやすい時期や契機としては、
の3つが知られており、発症のピークは2〜4歳のトイレットトレーニング期と言われています。
なお、排便回数の目安は年齢によって異なります。
子どもの便秘は、次のような「悪循環」でどんどん悪くなります。
便が硬くなる → 痛い → 我慢する
慢性便秘では、腸に硬い便が長くとどまるようになります。これを無理に出そうとすると、排便時に強い痛みが出る、肛門が切れて出血するといったつらい経験につながります。すると子どもは次第に、「痛いから出したくない」、「トイレに行きたくない」と我慢するようになります。そうすると便はさらに水分が吸収されてもっと硬くなります。その結果、次の排便はさらに痛くなり、また我慢する……という悪循環が繰り返されます。
直腸が広がり、便意が消える
便を我慢し続けると、直腸が常に便でいっぱいの状態になります。すると直腸は次第に広がって感覚が鈍くなり、便意を感じにくくなるようになります。便がたまっても「出したい」と感じないため、便が長時間停滞し、さらに硬くなり、直腸の拡張が進み、元に戻りにくくなります。この悪循環が続くと、腸が異常に広がる「巨大結腸症」や、便が漏れ出る「遺糞症」につながることがあります。
慢性便秘症の合併症
慢性便秘症では尿路感染症、昼間の尿漏れや夜尿、排尿障害を起こすことがあり、尿路感染症の既往や夜尿があるお子さまでは特に注意が必要です。
診察では、排便回数や便の硬さ、排便時の痛みや肛門からの出血の有無、我慢姿勢や便漏れの有無、家族歴の有無などを確認します。聴診や触診を行い、必要な場合は超音波検査も行い、直腸に便が溜まっていないか確認します。
また、まれに腸の病気(直腸肛門奇形、Hirschsprung病など)や脊髄の病気(二分脊椎や脊髄脂肪腫など)、甲状腺機能低下症などが原因のこともあるため、以下の症状がある場合は注意が必要です。

01溜まった便を出す:便塊除去
腸に大量の便が残っていると、どんな治療も効果が出ません。浣腸や下剤で便を出し、腸を空にすることから始めます。これには数日かかることがあります。
02再び便が溜まらないようにする:維持治療
腸が空になったら、以下の治療を組み合わせて再発を防ぎます。
便秘の治療としてだけでなく、お子さまの健康にとって良いことなのでぜひ実践しましょう。
トイレットトレーニングが終わっているお子さまは、排便しやすい時間帯に毎日トイレに座る習慣をつけることが効果的です。
「トイレはイヤな場所」ではなく、「気持ちよく出せる場所」と感じられるようにしてあげましょう。
便意を感じたときに我慢してしまうと、便が腸に長くとどまり、さらに硬くなってしまいます。
「我慢しない」ことが、便秘改善の大きな一歩になります。
便秘改善に役立つ食事のポイントです。
生活改善だけで改善しない場合は薬を使用します。子どもの便秘に使われる薬は安全性が高く、クセになる心配はほとんどありません。
薬は「便が硬くならないように毎日続ける」ことが大切です。
慢性便秘症は成人期になっても便秘が続くケースが少なくありません。また、いったん治療が成功しても高率に再発することが知られています。早期診断と早期治療が重要(最初の受診年齢が2歳以上だと予後不良)です。
治療を続けていくと、約半数は半年以内に規則正しい排便習慣が身につき、約半数は2年以内に薬を中止できると言われています。ただし治療終了後も1年間は再発しやすいため、経過観察が必要です。焦らず、ゆっくりと排便習慣を整えていくことが大切です。
便秘は「よくあること」と思われがちですが、放っておくと、お子さまの生活に大きな影響を与えることがあります。以下のような症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さまの年齢や体質に合わせて、無理なく続けられる治療方法をご提案します。
当院では、患者さまの目的やご都合に合わせていくつかの予約方法をご用意しています。
待ち時間を少なく、スムーズに受診していただくために事前のご予約をおすすめしております。
予約なしでも受付は可能(予防接種・各種健診は除く)ですが、待ち時間が長くなる場合がございますので、ご了承ください。
ご不明な点やご不安なことがありましたら、スタッフまでお気軽にお声がけください。
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