発熱外来
発熱外来
小児科外来で最も多くみられる症状のひとつが「発熱」です。発熱は病気そのものではなく、体が異常を察知して反応しているサインです。原因は軽いウイルス感染から、注意が必要な細菌感染、まれに自己免疫疾患まで多岐にわたります。
体温は脳の視床下部で調節されています。細菌やウイルス、体内で作られる炎症物質(サイトカイン)などが体温調節の基準値(セットポイント)を上げることで体温が上昇し、これが「発熱」です。
一方で、熱中症や服の着せすぎによるうつ熱など、セットポイントが上がらない体温上昇は発熱とは区別されます。
最も多いのはウイルス感染(いわゆる風邪)ですが、発熱の期間や症状によって考えるべき病気は変わります。
発熱から5日以内の急性期では風邪が多く、5〜7日の中期になるとアデノウイルスやヒトメタニューモウイルスなどのウイルス感染、伝染性単核症、細菌感染症、川崎病なども視野に入ります。
1週間以上続く場合は、川崎病、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、腫瘍(白血病、リンパ腫など)、薬剤熱など、より幅広い病気を検討します。
まず、発熱の状況を詳しく伺います。いつから熱があるのか、どの体温計でどの部位を測ったのか、触ったときの熱さ、部屋の温度や服装、咳・鼻水・下痢・腹痛などの随伴症状を確認します。
次に、のど・耳・胸・お腹・皮膚などを丁寧に診察します。中耳炎、副鼻腔炎、尿路感染症などは見逃されやすいため、慎重に評価します。
必要に応じて、血液検査、尿検査、X線、超音波検査などを行います。

生後3ヶ月未満の赤ちゃんはお母さんからの移行抗体のおかげで発熱をきたしにくいと言われています。一方で、発熱した場合は10%程度で重篤な細菌感染症が隠れている可能性があるとされているため、入院での精査を検討します。
また、5日以上続く発熱で咳や鼻水などの症状が目立たない場合で頻度が高いものとしては川崎病があります。初期には発熱以外の症状がなくても3、4日目に差し掛かるにつれて発疹、目の充血、唇の赤み、手足の腫れなどの川崎病症状が出てくることがあります。発熱以外の症状についても注意深く観察することが大切です。
発熱は体の防御反応であり、必ずしも下げる必要はありません。ただし、つらくて眠れない、水分がとれない、ぐったりしている場合には解熱薬を使用します。
小児で最も安全に使えるのはアセトアミノフェン(カロナール、アンヒバ坐剤など)です。
ただし、3ヶ月未満の赤ちゃんには原則使用しません。重篤な細菌感染症を見逃さないためです。
診察では、発熱の原因として考えられる病気、どれくらい熱が続くと予想されるか、注意すべき症状、再受診の時期の目安、解熱薬の使い方などを丁寧にお伝えします。
「ただの風邪」と言われても不安になる保護者の方は多いため、診断の根拠や注意点をわかりやすく説明することを心がけています。
以下の場合は、早めに受診してください。
当院では、患者さまの目的やご都合に合わせていくつかの予約方法をご用意しています。
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