原因
無害性[生理的]心雑音(もっとも多い)
- 心臓の構造に異常はなく、血流の音が強く聞こえるだけ
- 乳幼児~学童期に多く、成長とともに自然に消失
- 発熱・貧血・運動後など、心拍数が速いときに聞こえやすい
病的心雑音(まれ)
心血管の構造や機能に異常がある場合に聞こえます。
代表的な原因
- 先天性心疾患(心房中隔欠損、心室中隔欠損、弁膜症など)
- 心筋症
- 心膜炎
- 川崎病後の僧帽弁閉鎖不全
こどもの心臓病外来でよく見られる症状
健診や学校心臓検診で「心臓に雑音がある」と指摘されても、多くの場合は機能性雑音(病的でない雑音)であり、治療が必要ない場合がほとんどです。しかし、一部には心疾患が原因となっている場合もあるため、精密検査を受けることが大切です。
「念のため確認したい」という場合も、お気軽にご相談ください。
無害性[生理的]心雑音(もっとも多い)
病的心雑音(まれ)
心血管の構造や機能に異常がある場合に聞こえます。
代表的な原因
無害性心雑音の場合
病的心雑音が疑われる症状
以下の症状がある場合は、心血管の病気が隠れている可能性があります。
無害性心雑音
病的心雑音
原因に応じて治療を行います。
経過観察できるケース
専門医(小児循環器)への
受診が必要なケース
子どもの胸痛の多くは、筋肉・肋骨・消化器由来など心臓以外の原因によるものです。しかし、運動中に繰り返す胸痛や、動悸・息切れ・失神を伴う胸痛は心臓由来の可能性があるため、専門的な評価が必要です。
特発性胸痛(もっとも多い)
検査をしても原因が特定できない胸痛で、自然に治ることがほとんどです。数秒~数分の鋭い痛みが特徴です。
筋肉や肋骨まわりの痛み(筋骨格系)
肋軟骨炎、Tietze症候群、肋骨すべり症候群、前胸部キャッチ症候群などが含まれます。運動や姿勢、重い荷物(ランドセルなど)がきっかけになることもあります。
呼吸器の病気
肺炎、喘息、気胸などが原因となることがあります。深呼吸で痛みが強くなることが特徴です。
消化器の病気
胃食道逆流症では、食後に胸の中央が焼けるように痛むことがあります。
心臓の病気(まれ)
心筋炎・心膜炎、冠動脈の異常(川崎病後など)、心筋症、不整脈などが原因となることがありますが、頻度は非常に低いです。
心臓以外が原因の胸痛に多い症状
心臓が原因の可能性がある症状(まれ)
特発性胸痛・筋骨格系の痛み
多くは自然に軽快します。必要に応じて痛み止めを使用し、激しい運動を一時的に控えることがあります。姿勢の見直しや、重い荷物の調整も有効です。
呼吸器疾患
肺炎や喘息など、原因に応じた治療を行います。
消化器疾患
胃食道逆流が疑われる場合には制酸剤などを服用します。
心臓疾患(まれ)
心電図や心エコーで評価し、必要であれば採血やさらなる精査へつなげます。
一般小児科で様子をみられるケース
早めの受診が必要な症状
「心臓がドキドキする」「脈が速い・不規則に感じる」状態をいいます。乳幼児は自分でうまく説明できないため、大人が脈を触って確認することも大切です。
生理的な動悸(もっとも多い)
貧血
特に鉄欠乏性貧血は小児でよくみられ、動悸の原因になります。
起立性低血圧(起立性調節障害)
甲状腺の病気
甲状腺機能亢進症では脈が速くなることがあります。
不整脈
期外収縮、上室頻拍などがあり、心電図などの検査が必要です。
よくみられる症状
注意が必要な症状
生理的な動悸
貧血
起立性低血圧
不整脈
軽症なものは経過観察で済むことが多いのですが、必要に応じて運動負荷心電図、Holter心電図、心エコーなどを行うことがあります。
様子をみられるケース
早めの受診が必要なサイン

哺乳力が弱い・体重が増えない・すぐに息が上がるといった症状は、心不全のサインである場合があります。「なんとなく元気がない」「ミルクを飲むのが遅い」「体重の増えが悪い」と感じたらお気軽にご相談ください。
肺血流増加を伴う代表的な心疾患
これらは心肺に余分な負担がかかり、呼吸困難などを引き起こします
代表的なチアノーゼ性心疾患
これらは酸素が十分に全身に届かず、哺乳時に息切れやチアノーゼが出現します。
心筋症・心筋炎
心臓のポンプ機能が低下し、哺乳や運動が続けられない。
うっ血性心不全
心臓の働きが弱くなり、肺に水がたまり呼吸が速くなる・疲れやすい・体重が増えない
哺乳・食事に関する症状
呼吸に関する症状
体重・成長に関する症状
心疾患に特徴的な症状
検査
心エコーや心電図、胸部X線、血液検査などが行われます。
治療
原因となる心疾患に応じて治療を行います。
早めに相談すべき症状
チアノーゼとは、血液中の酸素が不足して唇・爪・皮膚が青紫色になる状態です。
心臓や肺の重篤な疾患のサインである場合があり、早急な評価が必要です。
チアノーゼには、大きく「末梢性」と「中枢性」の2種類があります。
末梢性チアノーゼ(手足だけ青い)
もっとも多く、重症でないことが多いタイプです。
中枢性チアノーゼ(唇・舌が青い)
注意が必要なチアノーゼで、酸素不足を示します。
代表的な原因
末梢性チアノーゼにみられる症状
中枢性チアノーゼにみられる症状
末梢性チアノーゼ
中枢性チアノーゼ
原因疾患に応じて早急な対処が必要です。
自宅で様子をみられるケース(末梢性)
早急に受診が必要なサイン(中枢性)
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