眼科検診(視力スクリーニング検査)

眼科健診(視力スクリーニング検査)について

人間の視力の発達は生後1か月くらいから始まり6歳頃(就学時)までにほぼ完成します。子どもたちの眼の病気はこの視覚感受性の高い時期(特に3~4歳)に発見、そして治療が開始されることが大切です。日本では1歳6カ月時、3歳時、幼稚園、就学時に眼科健診が行われていますが、この中で3歳時が特に重要とされています。小さな子どもたちの視力検査は問診や一般的なランドルト環(Cのマークで世界共通の視力検査の記号です)を用いて行われますが、正確に行うのは家庭でも病院でも難しいことが多いのが実状です。そのため、日本小児眼科学会は従来の健診時の視力検査に加えてフォトスクリーナー等を用いた屈折検査を推奨しています。このような背景から、当院では子どもたちの視力スクリーニング検査のためフォトスクリーナー(スポットビジョンスクリーナー)を導入しました。スポットビジョンスクリーナーを用いれば6か月齢以降の乳幼児から成人まで短時間(数秒)で負担もなく検査が可能です。



スポットビジョンスクリーナーは

・幅広い年齢層(6か月齢以降の乳幼児から)で検査が可能です。
・近視、遠視、乱視、不同視、斜視、瞳孔不同がスクリーニングできます。
・子どもたちには数秒間、カメラのような機器を見つめてもらう(写真撮影をするような感覚)だけで負担もなく検査を受けることができます。
・結果は自動的に数値で示され、客観性の高いデータが得られます。スクリーニング成功率は97%とされています。


当院でのご予約、実施方法

・自費(有料)健診をご予約頂いた方は無料で受けて頂くことが可能です。
・健康診査受診票をお持ちの場合の健診では、別途有料(1,000円)で受けて頂くことが可能ですので予約時にお申し付けください。
・健診時以外でも、お子さまの視力について何かご心配なことがある場合、何らかの症状が疑われる場合には保険診療で検査が可能です。特にご心配なことがなくてもスクリーニング検査をご希望の場合は一般診療枠でご予約ください。別途有料(1,000円)で受けて頂くことが可能です。
・検査の際に泣いてしまったり、目を閉じてしまったりして検査ができない場合には日を改めて検査を行うことがあります。
・1回目の検査で異常が出た場合には、原則として日を改めて2回目の検査を受けて頂き(保険診療となります)、同様の結果が出た場合には精密検査のため眼科専門医にご紹介します。

スポットビジョンスクリーナーについての詳細はこちらもご覧ください。