ウィルス・細菌核酸多項目同時検出PCR検査機器(BioFire SpotFire )を導入しました

ウィルス・細菌核酸多項目同時検出PCR検査機器について

当院では、最新のPCR検査機器「BioFire SpotFire 」を導入しました。
この検査は、1回の鼻咽頭ぬぐい検体で15種類のウィルス・細菌を同時に検出できる画期的な方法です。
対象は6歳以上の患者さまで、発熱や咳、咽頭痛などの症状があり、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症が疑われる方です。

 

検査対象のウィルス・細菌一覧(それぞれの特徴などはウィルス・細菌図鑑を参照)

ウィルス(11種類)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、季節性コロナウイルス、インフルエンザA(A/H1-2009, A/H3)、インフルエンザB、RSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ヒトライノウイルス、エンテロウイルス、パラインフルエンザウイルス

 

細菌(4種類)

マイコプラズマ・ニューモニエ、クラミジア・ニューモニエ、百日咳菌、パラ百日咳菌

※溶連菌は検査対象外です。

 

メリット

  • 迅速な診断:検査時間は約15〜20分。複数の病原体を一度に判定できます。
  • 患者負担の軽減1回の検体採取で済むため、複数回の綿棒検査が不要。
  • 適切な治療選択:原因が明確になることで、不要な抗生物質の使用を避けられます。
  • 感染拡大防止:早期診断により、周囲への感染予防にもつながります。

 

デメリット・注意点

  • 検査ができないケース月に1回のみ保険診療で実施できます。また、当院で一連の治療期間中に検査対象のウィルス・細菌関連の検査(インフルエンザ抗原検査など)を既に実施済みの場合も検査できません。
  • 保険適用の条件あり:症状がある場合は保険適用(3割負担で約4,500〜5,000円)です。乳幼児医療証(マル乳医療証)、子ども医療証(マル子医療証)、高校生等医療証(マル青医療証)を持参の方は窓口費用負担はありません。自費診療で検査をご希望の場合、19,000円+診察料等がかかります。
  • 過去の感染も検出される可能性:非常に感度の高い検査です。過去1か月程度の感染症の原因微生物が検出される可能性があります。そのため、検査実施日の症状と関係ないウィルス・細菌が陽性になることもあるため、医師の総合判断が必要です。
  • 1日に実施できる件数に制限あり:機器は1台のみです。通常の抗原検査よりは時間を要するため、複数人を同時検査することはできません。医師が必要と判断した場合にのみ検査を行いますのでご希望がある場合でもタイミングによってお受けできないことがあります。

 

検査の流れ

  1. 診察・問診:医師が検査の必要性を判断します
  2. 検体採取:鼻咽頭ぬぐい検体を1回採取
  3. 検査実施:SpotFireで約15〜20分で結果判定(検体の準備にプラス5分ほど要します)
  4. 結果説明:医師より検査結果、診断と治療方針をご説明、資料のお渡し