感染症情報(溶連菌、感染性胃腸炎、RSウィルスなど)

①溶連菌感染症の学童、園児さんがかなり多く見られます。

咽頭痛、首のリンパの腫れや痛み、熱、腹痛・嘔気・嘔吐など消化器症状、砂やすり状の細かい赤い皮疹と痒みなど多彩な症状が出ます。抗原検査で診断を行います。リウマチ熱の続発を防ぐため、治療を受けることがとても大切です。適切な抗菌薬を使用すれば症状は早く快方に向かいますので、早めの受診が重要です。

②乳児、幼児期前半のお子さんでRSウィルスやヒトメタニューモウィルス感染症が増加傾向です。

熱や鼻汁、咳、痰、ぜいぜい(喘鳴)が特徴です。抗原検査で診断します。特に低月齢のお子さんは気管支炎、肺炎に容易に進行しますので感染が確認された場合、注意深くフォローが必要になります。

 ③全年齢層で感染性胃腸炎(ロタウィルスやノロウィルスなど)が流行しています。

嘔吐、下痢、熱、腹痛が主要な症状です。学童ではロタウィルスが検出される傾向があります。脱水にならないようにこまめに水分・塩分・糖分の補給が必要です。感染予防のため石鹸を用いた手指洗浄が極めて重要です。